ライフオーガナイズ 家を整える 講座・イベント・開催報告

家族との片づけ、どう関わる?ライフオーガナイザー®2級講座の感想から

2026年11月1日に、ライフオーガナイザー®2級認定講座をオンラインで開催しました。

講座は約6時間。数字を見ると長時間の講座ですが、毎回あっという間に終わります。

 

今回の受講者の方々は、ご自身の住まいはある程度整っていて「家族の住まいの片づけをどうしたらいいか」を考えている方が多かったです。

自分はできても、同じやり方が家族には通用しない。これは本当によくあることです。

 

私は講座の最後に、一日を通していちばん印象に残ったことをひとことずつ伺っています。今回は、その感想をもとに振り返ってみます。

 

「片づかなくてもいいか」と思えた

 

ある受講者の方は、ご高齢の家族の住まいの片づけを少しでも進められたら、という思いで参加されたそうです。

それが講座の終わりには、「自分ではない人の暮らしだから、尊重しながらゆっくり。そこまで片づかなくても、快適に過ごしてもらえればいいかな」という気持ちになった、と話してくださいました。

 

この「尊重」という言葉が、私はとても印象に残りました。

 

講座の中でもお話ししたんですが、年配の方に「使っていないんだから、いらないよね」と正論で伝えても、なかなか届かないんですよね。「捨てる」という言葉が出た瞬間に、その先の話が耳に入らなくなる方もいます。

 

それよりも、「安全に暮らしてほしいから」と気持ちを伝えるほうが受け取ってもらいやすい。そして、急激な変化に抵抗感が生まれることもあるので、本当はもっとやりたいところの手前でやめておく。0より1、くらいの感覚ですね。ほどほどに。

 

 

ただ一つの正しいやり方は存在しない

ライフオーガナイズの基本理念のフレーズの中に「ただ一つの正しいやり方なんて存在しない」という考え方があります。講座の最初と最後にお伝えしている言葉です。

 

この言葉がいちばん残った、という受講者の方がいました。

 

自分ではわかりやすくしているつもりなのに、家族は何度も物の場所を聞いてくる。どうしてだろうと思っていたけれど、利き脳の話を聞いて、そもそも受け止め方が違うんだとわかった。これからは家族の話を聞きながら進めたい、とのことでした。

 

2級講座では、手の指と腕の組み方で「利き脳」をチェックします。文字のラベルがあるとすぐ戻せる人もいれば、ラベルはほとんど読まずに、位置や見た目で覚えている人もいます。どちらが良い・悪いという話ではないんですよね。

 

以前、今回の受講者の方とは別の方の家の片づけの際に、ご夫婦それぞれに別々にお話を伺ったことがあります。奥様は「こんなに勉強して頑張っているのに、夫が全然片づけない」。ご主人は「家に帰るたびに物の配置が変わっていて、もうよくわからない」。

 

どちらも嘘はついていないんです。だからこそ、一人で決めずに家族で一緒に相談しながら進めると、お互いに納得できる仕組みになっていくのだと思います。

 

 

片づけは手段であって、目的ではない

「片づけは手段であって、目的ではない」という話がいちばん胸に響いた、という方もいました。

家族の住まいを整えるにあたって、そこで暮らす相手の気持ちを考えながら、ストレスのないように進めていきたい、と話してくださいました。

 

片づけを進める必要があっても、相手が変化を望んでいない場合は、無理に進めることが逆効果になる場合もあります。

特に、ご高齢の方の住まいを整える場合は、安全性や介護のしやすさだけでなく、ご本人の安心感も大切です。

物を減らすことを優先するのではなく、必要な場所を確保したり、物の置き場所を少し見直したり。

必ずしも「捨てる」ことから始める必要はありません。

 

そして、片づけを手伝うご家族も、無理をしすぎないこと。お互いがつらくならない方法を探していきたいですね。

 

 

書き出してみて見えた「自分の軸」

 

午後には価値観のワークをしました。持ち物を1つ例に出して、それを選んだ理由をシェアしてみることから始めて、理想の暮らしのために大切にしたいことを書き出していきます。

 

ある受講者の方は、書いてみたら「安らぎ」「心地よさ」などといった、言葉が何度も出てきたそうです。最初は「物の片づけはできていても、頭の中がどちらかというと整理されていないのかな、と思ったけれど、自分の意見が一貫していたので意外と整理されていると思えた。自分が求めているのはそこなんだとわかった」とおっしゃっていました。

 

さらに、家族の住まいのことも「自分で思っていたほど片づいていないわけではないのかもしれない」と思えたとのことでした。

 

同じ言葉が何度も出てくるのは、それだけ軸がはっきりしているということなんですよね。価値観はふだんほとんど意識しないものなので、書き出してみて初めて「私、これを大事にしていたんだ」と気づくことがあります。

 

そして、講座では他の人の考え方を聞いてみることができます。それだけでも、物事の見え方が変わることがあります。

片づけというと、どうしても物を動かしたり、収納を工夫したりすることに目が向きがちですが、その前に「自分はどう暮らしたいのか」を考える時間も大切なんですよね。

 

 

講座を終えて

今回は、自分の暮らしよりも、身近な人の暮らしにどう関わるかを考える一日になったように思います。

 

私自身、2013年にこの2級講座を受講したときは、片づけが苦手で、どうすれば片づくのか、その答えを知りたいと思っていました。

ところが、講座で学んだのは「誰にでも当てはまる唯一の正しい片づけ方はない」ということ。

あれから十数年。

さまざまなお客様の暮らしに関わってきましたが、やはりこの考え方がライフオーガナイズの土台にあると感じています。

片づけは、きれいな収納を完成させるためだけのものではありません。

自分や家族が、毎日を少しでも心地よく過ごせるようにするための手段です。

今回ご参加くださった皆さんも、それぞれのご家庭で、無理のないところから少しずつ取り入れていただけたらうれしいです。

長時間のオンライン講座、お疲れさまでした。そして、ご参加ありがとうございました!

 

 

ライフオーガナイザー2級資格認定講座について

ライフオーガナイザー2級資格認定講座では、思考の整理から始める片づけの基本的な考え方と、暮らしを整えるための具体的な手順を学びます。

片づけが苦手な方はもちろん、ご自身の暮らしを見直したい方、ご家族との片づけに悩んでいる方にもおすすめの講座です。

オンライン開催なので、全国どこからでもご参加いただけます。

<ZOOM開催>ライフオーガナイザー2級認定オンライン講座

Life Organizer Level 2 Certification Online Course ...

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  • この記事を書いた人

OPT LIFE 戸井

営業職・専業主婦を経て2014年に起業。 「気楽に、身軽に、豊かに暮らす」ことを軸に、片づけとファッションを通して暮らしと装いの最適化を支援している。 専業主婦時代にライフオーガナイズと出会い、ただ片づけができるようになるだけでなく、心が軽くなり、日々の暮らしが整っていく経験を持つ。そこから、片づけやファッションの悩みは「自分がどういう人なのか、どう生きたいのか」が見えなくなっているサインであると捉え、価値観や特性、ライフスタイルに寄り添った住まい・モノ・衣類の選び方、整理収納方法を伴走型で伝えている。――― 個人事業としての活動開始以降、訪問サポートは約500件以上にのぼり、個人開催、企業・行政・PTA主催など含め講座受講者は延べ1,500人以上。北海道内のテレビ・雑誌等のメディア出演も多数。現在は後進の育成にも注力している。――― 保有資格:ライフオーガナイザー(協会認定講師・本部スタッフ)、ICD認定CDスペシャリスト/ADHDスペシャリスト、パーソナルカラーアドバイザー、骨格スタイルアドバイザー、顔タイプアドバイザー

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